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本日の内容は、こちらの動画でも解説しています。
今回は、アメリカで野菜や果物を買う時、もしくはアメリカから輸入された野菜や果物を買う時に知っておきたい、アメリカの残留農薬が多い野菜や果物、そして残留農薬の比較的少ない野菜や果物についての、2022年4月に発表された2022年の最新のリストをご紹介します。
出来るだけオーガニックにしようと思っているけど、値段も高いし、オーガニックでなくてもできれば少しは安心して食べられるものがあるといいな、そんな方に、参考にしていただけたらと思います。
また、リストの他にも、なぜ残留農薬に関して、気をつけなければいけないか、オーガニックの農作物の規定やメリットなどをお伝えします。
アメリカの農作物、残留農薬の高いものと低いもののリスト
このデータは、アメリカの環境保護団体、Environmental Working Group (EWG)というワシントンD.Cを拠点とする環境保護を目的とする非営利団体が、毎年発表しているもので、米国農務省からの最新の試験データから毎年分析されています。
よく消費される野菜や果物に、残留農薬の多いもの、少ないものとそれぞれランキングがされています。
残留農薬が多く見つかった野菜や果物に関しては、「ダーティダズン」とよばれ12品目リストになっています。
一方で、残留農薬の少ない野菜や果物に関しては、「クリーン 15」といわれ、15品目のリストになっています。
ダーティダズン(Dirty Dozen): 残留農薬が多いもの
残留農薬の多い順に書かれています。
1.いちご
2.ほうれん草
3.ケール(コラード&マスタードグリーン(からし菜)も)
4.ネクタリン
5.りんご
6.ぶどう
7.パプリカ、唐辛子(ベルペッパー・ホットペッぺー)
8.チェリー
9.桃
10.なし
11.セロリ
12.トマト
全てのリストはこちらからも確認できます。
https://www.ewg.org/foodnews/dirty-dozen.php
なお、イチゴ、リンゴ、チェリー、ほうれん草、ネクタリン、ブドウの90%以上に、
2種類以上の農薬残留物が含まれているそうです。
また、ホウレンソウのサンプルには、他の作物の約1.8倍の残留農薬が含まれていたそうです。
ケール、コラード、マスターグリーンで見つかっているよく使われている農薬はDCPAという農薬で、
この農薬は、環境保護庁によって人間の発がん性の可能性があると見なされており、
2009年にヨーロッパでは禁止されています。
アメリカ環境保護庁(EPA:Environmental Protection Agency)によると農薬は神経系に影響を与えたり、
目や皮膚を刺激したり、体のホルモン系を妨害したり、癌を引き起こしたりする可能性もあるとされています。
たとえ低レベルであっても、複数の農薬にさらされることで相乗効果を生んでしまって、それそれの農薬は単独での場合よりも健康に大きな影響を与えると、NYU(ニューヨーク大学)の環境小児科のレオナルド・トラサンデ医師も話しています。
また、ナッツや果物、ブロッコリーやカリフラワーなどでよく使われる農薬であるクロルピリホスは、
環境保護団体の15年間の努力の末、2022年2月にアメリカ環境保護庁によって禁止されました。
クロルピリホスには、 神経毒性を引き起こし、子供たちの神経発達への影響にも関連する酵素が含まれています。
化学物質は発達中の脳に損傷を与える可能性があるため、赤ちゃんや子供は農薬に対して特に影響されやすいとされています。
2020年の研究では、農薬の中で一般的に使われている有機リン酸塩にさらされることにより、
子供のIQ損失と知的障害が増えることがわかっています。
農薬をたくさん取り入れることは、胎児の発育中の内分泌系にも影響を与えて発育の成長、生殖、代謝も
妨げる可能性があります。
環境保護庁によれば、短時間でも、内分泌機能を変化させる農薬にさらされることは、
生殖発達の重要な時期には、永続的な影響を引き起こす可能性があるとしています。
レーズンも要注意!
生鮮食品ではなく加工品に分類されてしまうので、上記リストには載っていないのですが、レーズンも実はかなり残留農薬の高いものになっています。
レーズンのサンプル約700件のうち99%から少なくとも2種類の残留農薬が見つかっていて、1つのサンプルからは、なんと26種類もの残留農薬が見つかっているそうです。
今回お伝えしたダーティダズンの野菜や果物とレーズンを選ぶ時は、出来るだけオーガニックを選ぶことをお勧めします。
クリーン15(Clean 15): 残留農薬が比較的少ないもの
次に、残留農薬の比較的少ないものについて。これは、クリーン15といって、15項目あります。
こちらは、少ない順に書かれています。
1.アボカド
2.とうもろこし
3.パイナップル
4.玉ねぎ
5.パパイヤ
6.冷凍さやえんどう
7.アスパラガス
8.ハニーデューメロン
9.キウイフルーツ
10.キャベツ
11.マッシュルーム(きのこ類)
12.カンタロープメロン(マスクメロン)
13.マンゴー
14.すいか
15.スイートポテト
全てのリストはこちらからも見れます。
https://www.ewg.org/foodnews/clean-fifteen.php
これらは、農薬残留の少ないものなので、オーガニックではなくても比較的安心して食べられるかと思います。
因みに、アボカドは、4年連続で農薬が一番少なく、ナンバーワンのクリーンさを誇っています。
ただ、ここにも載っているものでも、とうもろこし、パパイヤ、ズッキーニなどのサマースクワッシュには、
遺伝子組み換え作物も入っています。
遺伝子組み換え作物を避けたい場合は、オーガニックのものを購入してください。
なぜ、残留農薬に関して、気をつけなければいけないか
実は、アメリカで販売されている生鮮食品の約70%に、潜在的に有害な化学農薬の残留物が含まれているそうです。
オーガニックではない通常の農作物(コンベンショナルフード)には、人工的に作られた農薬や除草剤が使われていて、それらは体の中に蓄積し、癌や血液の病気の原因になり、体の免疫力を弱め、他の発癌性物質や病原体を誘発してしまうことが分かっています。
ハーバード大学の研究では、農薬を多く含む作物を大量に食べた人は、尿中農薬のレベルが高く、生殖能力が低いことを発見しました。
全粒穀物や葉酸などの食品や栄養素の中でも、低農薬作物を含む食品を食べた人々は、妊娠に成功する可能性が高かったとのことも分かっています。
オーガニックの農作物の規定やメリット
アメリカ農務省「USDA」では、オーガニックの食品に関してはかなり厳しい規定が設けられています。
オーガニックのマークがついた農作物に関しては全て、
・遺伝子操作されていないこと、
・合成肥料や農薬といった使用禁止物質を収穫前の少なくとも3年間、一切使っていない土壌で栽培されたものである
などの規定があります。
また、2014年に発行された栄養学専門誌『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション』などにも掲載されている研究でも、オーガニックの農産物にはオーガニックでない方法で栽培されたものよりも、明らかに多くの抗酸化ポリフェノールが含まれていることも分かっているそうです。
これらの抗酸化物質には、心血管疾患やある種のがんといった慢性疾患のリスクを減らす効果があることも分かっています。
さらに、生物多様性環境などの土壌の保全が鍵となる有機農法で野菜や果物を育てることは、オーガニックでない農法よりもサスティナブル、つまり持続可能であるとされています。
オーガニックは高価ではありますが、オーガニックではないものを食べ続けることでの弊害から来る将来の病気などの可能性を考えると、将来高額な医療費を払うよりはオーガニックの食材を選ぶ方がもしかしたら経済的なのかもしれません。
農薬を使った野菜や果物を食べる前に気をつけること
最後に、農薬を使った野菜や果物を食べる時に私達が気をつけるべきことをお伝えします。
①食べる前にしっかり水で洗うこと
②地元産のものを選ぶこと
③旬のものを食べること
この3つが基本です。
①食べる前にしっかり水で洗うこと
石鹸、洗剤、または市販の洗浄液は使わないこと。
水が最良の選択です。
アメリカ食品医薬品局(FDA)によると、
「石鹸や家庭用洗剤は、徹底的なすすぎにもかかわらず、果物や野菜に吸収され、病気になる可能性があり、
また、市販の農産物洗浄液の残留物の安全性は不明であり、その有効性はテストされていない」
としています。
②地元産のものを選ぶこと
地元の農家から直接購入したものを食べることで、農薬のリスクを減らすことができます。
③旬のものを食べること
果物や野菜が 旬の時期はたくさん収穫できるので、価格も下がります。
価格の安い時に、旬のオーガニックのものをまとめて購入し、冷凍しておくことも良い方法です。
今回は、アメリカで野菜や果物を買う時、もしくはアメリカから輸入された野菜や果物を買う時に知っておきたい、残留農薬が多い野菜や果物、そして残留農薬の比較的少ない野菜や果物についての2022年の最新の情報をお伝えしました。
今後、アメリカ産の野菜や果物を購入するときに、どの野菜や果物が出来るだけオーガニックが良いのなどリストを見ながら参考にしてください。
野菜や果物には、良質のビタミンやミネラル食物繊維なども豊富に含まれていて、免疫力を高めてくれます。
農薬残留があるからといって一切食べないということではなく、ぜひ、これからも賢く選択して毎日の食卓の中に取り入れていってくださいね。
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