今回の内容はこちらの動画でも解説しています。
本日は、世界的に有名な医学博士のディーパック・チョプラ氏が、私が卒業した世界最大の栄養学校（https://misakiharada.com/holistichealth-iin/）の特別セミナーでお話していた、健康・幸せ・富などのウェルビーイング（Well-being)に繋がる７つの軸をお伝えします。
そもそも、ウェルビーイングとは？
ウェルビーイング（Wellbeing）とは、個人や集団が身体的、精神的、社会的に満足感や幸福感を感じる状態を指します。ウェルビーイングは、健康、生活の質、ストレスの管理、人間関係の質、仕事の満足度など、さまざまな要素に影響を受ける総合的な概念です。
ホリスティック栄養学にも関係する、健康・幸せ・富などのウェルビーイングに繋がる７つの軸
ディーパック・チョプラ氏が伝えている、ウェルビーイングに繋がる７つの軸をご紹介します。
1.Sleep 睡眠
睡眠には、90分の睡眠サイクルがあります。Deep sleep（熟睡、深い眠り）とDream sleep（夢を見る眠り、レム睡眠）の２つのサイクルです。
最初は主にDeep sleep、そこからDream sleepのサイクルに入ります。
早朝は主にDream sleepのサイクルです。
目覚める時はほとんど、夢から目覚めることが多いとされています。
この２つのサイクルはとても重要で、Deep sleepのときは、記憶力、創造性、直感と洞察力が強化されます。
例えば、寝る前に自分に質問をして、朝起きたらその答えが出る、などということも起こります。
英語では、何か悩みがある時、「Sleep on it（一晩寝て考える）」とか言ったりしますね。
しかし、これは、睡眠の質が高い時のみ有効とされています。
睡眠不足はアルツハイマーの原因や心臓発作による早死の原因にもなっています。
また、ホルモンインバランスを引き起こし、様々な病気の原因ともなります。特に食欲と代謝に関連するホルモンであるレプチンとグレリンは乱れやすくなります。
睡眠時間が短くなると、レプチン（食欲抑制ホルモン）が低下して、グレリン（食欲増進ホルモン）が増加します。 睡眠不足でグレリンが分泌されると、高脂肪・高カロリーな食べ物を欲する傾向にあるとも言われています。 夜遅くの飲み会などで、ラーメンが食べたくなるのも、このメカニズムによるもので、ダイエットの時も睡眠が大切と言われるのはこういった理由があるからです。
Dream sleep は精神的な毒素も排除します。
また、寝るためにアルコールを飲むのは逆効果です。アルコールは逆に睡眠の質を妨げます。
アルコールに関しては、こちらの記事にも詳細を載せていますので参考にしてください。
睡眠はまた、脳の機能、ストレス軽減、記憶と学習に関与する能力においても重要な役割を果たします。 睡眠不足は、うつ病や不安神経症などのメンタルヘルスの問題を引き起こす可能性があります。
2.Meditation and stress management メディテーションとストレスマネジメント
現代人の生活はとても忙しい日々を送っていますよね。ニュースを見ながら洗濯物をたたんだり、子供の世話をしたり、食事の支度をしたり。色々と作業をしながらも、次は何をしようかと、ついつい、今その瞬間ではなく、未来のことばかりを考えてしまいがち。日々追われる必要なタスクを実行するために、今の瞬間との繋がりを失っていることがよくあります。
メディテーションは、今のこの瞬間に意識を向けることです。それは、何もジャッジをすることなく、今この瞬間を受け入れることでもあります。メディテーションを実践することで、今この瞬間の人生の喜びをじっくりと味わうことができ、これから起こることへの心配や、起こったことに対する後悔に巻き込まれる可能性も低くなります。
私も、毎朝、5分のメディテーションを続けています。夫と始めたのですが、お互い、子育てや仕事の忙しさから一日に少しでも自分に集中する時間を作るために、朝、交代で一人になり、メディテーションの時間を設けています。
メディテーションをする時、私が意識していることもご紹介します。
・雑念が出てきたら、呼吸、鼓動に意識を向ける：メディテーションを始めたばかりの頃は特に、色々と雑念が現れることがあります。そんな時は、心臓の音、呼吸に意識を向けると、今この瞬間に集中しやすくなります。
・体の感覚に意識を向ける：頭のてっぺんからつま先まで、スキャンするような感覚で、体の感覚を感じます。痛み、かゆみ、体温、床と接触している部分の感覚など、小さな感覚にも意識を向けることで、今この瞬間に集中できます。
できるだけ静かな場所がおすすめではありますが、メディテーションは、慣れてくると、ある程度音がある場所でも、上記のことを意識することによって、今の瞬間に集中できるようになります。
ちなみに、メディテーションを続けていくと、今の瞬間に集中しながらも、大切なことが湧き上がってくる感覚があります。雑念とは違う感覚ですね。
未来に起こることへの心配や、過去に起こったことの後悔なども少なくなるので、ストレスも少なくなります。
3.Movement, Yoga, Pranayama 運動、ヨガ、（ヨガの）呼吸法
ヨガをはじめとするウォーキングやピラティスなども含む様々な運動で、幸福感を高めることができます。また、全身の代謝や体液循環をよくする効果もあり、体にも心にもよい影響を与えます。
運動は健康な体と心に不可欠であり、その中でも代表的なヨガでは、動き、集中力、睡眠の改善にも繋がります。
ヨガの中では、呼吸をガイドとすると効果的です。ヨガの間に、雑念が起こった時なども、呼吸に集中力を戻すと、リラックスすることができます。
ヨガの後もしばらく、すぐに忙しく作業をしたりすることはせず、しばらくゆったりと余韻の至福を楽しむことが大切です。
4.Emotions 感情
お金があっても喜びがないと幸せではない、とよく言われますよね。
感情はあなたの人生で最も大きな力とです。私たちは皆、日々の感情に駆り立てられています。
あなたの感情があなたの行動、意図、思考を決定づけることは間違いありません。でも、あなたの感情がワクワクではなく、焦って動揺している時は、間違った行動をしてしまい、後悔するかもしれない決定をする危険もあります。
ネガティブな感情が出てきたら、それは今後も繰り返されることが多いです。ネガティブな感情が出てきたら、その裏に隠されているポジティブな感情は何かを見てみるとワクワクのヒントを見つけられるかもしれません。
出てきた感情は無駄にしたり蓋をしたりせず、日記に書き留めたり、信頼できる人と話すことが大切です。
5.Nutrition/Nourishment 栄養
幸福ホルモンであるセロトニンの８０％は腸から来ています。それは、食事でも変えられます。
植物性の食べ物中心（プラントベースダイエット）、レインボーカラーの食事を意識し、バランスのよい食事をすることが大切です。
ファイトケミカルが豊富な食べ物を意識することも大切です。
ファイトケミカルとは、野菜や果物、豆類などに含まれている化学成分のことで、植物が紫外線や虫の脅威から身を守るために生み出した香りや色素、アクなどのことで、ファイトケミカル自体は必須栄養素ではないのですが、体にとって良い作用をするため、健康を保つためにぜひ採り入れたいものです。
ファイトケミカルが含まれる食品は、数多くあります。ポリフェノールが多く含まれる食品としてブルーベリーやぶどう、ウコンなど、カロテノイドは色の濃い緑黄色野菜である人参やかぼちゃ、ブロッコリーなどに多く含まれ、含硫化合物は大根やわさび、キャベツなどが代表的です。テルペノイドは、レモン・オレンジ・みかん・グレープフルーツの皮などに多く含まれています。
ファイトケミカルは数多くの食材に含まれていることからも、簡単に摂取することができます。
健康的な食事は病気を防ぐだけでなく、心の健康にも役立ちます。
また、食事を取るタイミング（朝・昼・夕といつもだいたい決まった時間に食べる）、食べる量やバランス、楽しんで食べるなど食事の全体の質に意識しましょう。
食事バランスに関しては、こちらの記事も参考にしてください。
6.Biological Rhythms/Grounding 生体リズム
バイオリズムはたくさんあり、代表的なものは、
・サーカディアンリズム
・Seasonal (季節的な）リズム
・Gravitational リズム（引力・重力によるリズム）
・Lunarリズム（月によるリズム）
などがあります。
乱れたリズムをリセットするには、靴を脱いでビーチを素足で歩くことや地面に足をつける、木に手をつけるなど、自然と直に触れること、地球とつながることです。
あなたの体はバッテリーとなり、地球・自然はそのあなたのバッテリーをチャージしてくれる役目を果たしています。
自然に直に触れることえバイオリズムをリセットできるとされています。
私も子供と遊ぶ時に、木に直に触り、木に話しかけたり、ビーチに行った時は裸足で砂浜を歩いたりなど、自然に直に触れることを意識しています。
その瞬間に、気持ちもリセットされ、感覚にも集中できるので、メディテーションをしているような感覚でリラックス効果もあります。
7.Self awareness/Self realization (Meta-human) 自己認識、自己形成、自己実現（高次元の人間）
全ての恐れとは、死と無知。無知で恐れていることは無意味であり、無知なことを自分から触れることで恐怖は消えます。
まずはそれに気づくこと、そして、自分のことをよく知り、自分がどんな感情を抱いているのか、どんなことに価値を感じているかなどを明確に認識した上で、自己を形成していき、自己実現をしていくこと、これが人生の喜びともなります。
自分と向き合う、ということをホリスティック栄養学ではよく言われますが、まさに、健康・幸せ・富などにも繋がるウェルビーイングを高めていくために、自分と向き合い、自分のことをしっかり知り、理解することはとても大切ですね。
いかがでしたでしょうか？健康・幸せ・富などに繋がるウェルビーイングをホリスティックな観点でこの7つの軸で意識すると、心身ともにバランスよく毎日楽しく健康に過ごせていけますね。
ぜひ日々、意識してみてください♪
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ホリスティック栄養学に関しては、こちらの記事と動画も参考にしてください。
