フランク・フラゼッタのミュージアムに行ってきました!

 

今日は夫と一緒に、ニューヨークからペンシルバニア州にある、フランク・フラゼッタ(Frank Frazetta)のミュージアムに行ってきました。

 

フランク・フラゼッタ(Frank Frazetta)は、ニューヨークのブルックリン出身のイラストレーター。私の夫がフランク・フラゼッタのアートがすごく好きなんです。

因みにニューヨーク市内在住の私達は、普段の生活では車が不要なので、ちょっとだけ遠出をする時はレンタカーを借ります。因みに、アメリカ国内でのレンタカーは、「Enterprise」がおすすめです!サービスが最高。料金もリーズナブルで車も良い。

少し話がずれてしまいましたが、フランク・フラゼッタ(Frank Frazetta)のミュージアムに入ると、なんと彼の息子のフランク・フラゼッタ・ジュニア(Frank Frazetta Jr.)とその奥様のロリ・フラゼッタ(Lori Frazetta)から挨拶され、さらにその二人が、2時間ほども私達にずっと絵の話、フランク・フラゼッタの私生活などをたくさん話してくださりました。すごくラッキー!!

お金のことより、アート、家族。

フランク・フラゼッタ(Frank Frazetta)、実はつい最近のニュースで、彼の絵が一枚なんと5.4ミリオンドル(540万ドル、約6億円!)で落札されたとのこと。この額はなんと、イラストレーターの絵では過去最高額だそうです!

そんなフランク・フラゼッタの息子さんは、見た目も全く気取った様子もなく、服装も良い意味でとてもカジュアル、正直、着飾ってもいないし、おしゃれと言う感じでもなく、とにかくシンプル。

絵の値段の話も出てきましたが、息子さんであるフラゼッタ・ジュニアは、

「そんなお金あっても、僕は高級車も高級マンションもいらない」

とさらっと言っていたのには驚きました。しかも彼らの家はミュージアムの隣のシンプルな家。一般人の私達にまで2時間近くもずっと話をしてくれたことから、本当にお父様のフランク・フラゼッタ、そして彼のアートを大切にしているんだなあと感じました。

フランクはまた、自分のアートのことと家族のことは一切別々にしていたそうで、家族のことはとても大切にしていたそうです。

しかも、アートの1つ1つがあまりに素晴らしいので、きっとフランク・フラゼッタは色んな所に旅をしたんだろうなと思って聞いてみたら、全くそうではないとのこと!

ブルックリン出身のフランク・フラゼッタは、荒れたブルックリン時代(1960年代)に、息子が暴力を振るわれたと言う事件があって以降、もう治安の悪いニューヨーク(その頃、特にブルックリンは治安が悪かったそう)にはいれないと、ペンシルバニアに家を移し、ほとんど旅もせず、家で過ごすことが多かったそうです。

ペンシルバニアに引っ越した理由からも、家族をすごく大切にしていることが分かりますよね。

 

旅をしなくても世界中を旅したかのような絵が描ける、再現まで!

フランク・フラゼッタの妻、エリー・フラゼッタ(Ellie Frazetta)は、アフリカのアートが好きだったことも有名で、アフリカの家具なども所有していたようですが、それもアフリカに行って調達したのではなく、そもそもアフリカには一度も行ったことがなかったそうです。

しかも、エリーが大好きで彼らの家に飾っていたマサイ族の絵があったそうですが、それを売りに出してしまった後、エリーがその絵が恋しくなり、フランクはもう一度、全く同じ絵を再現して描き上げたそう。その絵もこちらに展示されていました。

特に旅をすることなく、これほどまでにすごいクリエイティブさを持つフランク。きっと、たくさんのインスピレーションが沸いたらすぐに絵に描いていたんでしょうね。お金を気にしたり、旅もしない分、絵を描く余裕も時間もたっぷり、絵にとにかく最大限に没頭できたのでしょう。

短時間でも描ける才能は小さい頃から。才能もすぐに見出された!

フランク・ジュニアの妻、ロリーからは面白いエピソードも聞きました。「Creepy」という雑誌の表紙の作品を3−4ヶ月前から依頼されていたフランクは、全く取り掛かっておらず、月曜日締め切りの前日の日曜日に、床板を剥がし、その床板に絵を描き、なんとか締め切りに間に合ったというエピソードも。

絵の才能が本当に小さい頃からあったフランクは、3歳の時に描いた絵もかなりの腕前。学校でも、そのアートの才能を見出され、ノートに描いた漫画が始まりのSnow man(https://amzn.to/2EvjDeD)が出版されたのは、フランクがわずか15歳の時だそう。

ミュージアムには、フランクが3歳の時に描いた絵も展示してありました。

しかも、早くから学校の先生などもフランクの絵の才能を見出してくれ、ブルックリン美術アカデミー(Brooklyn Academy of Fine Arts)に入学。

周りから才能が認められるほどの腕前、そして才能をしっかりと見出してくれた周りの人にもとても縁があったのですね。きっと人柄も良かったのでしょう。

妻はビジネス上手、息子もすごいアーティスト!

そんなフランク、実は自分の絵をあまり売りたくなかったみたいですが、妻であるエリーが上手にビジネスをしてくれたおかげで、みんなに愛される絵が次々に世に出されていったようです。フランクは描くこと専門、エリーはビジネス、お互いが助け合って生きていく結婚生活、素晴らしいですね。

そして、いくつかの絵は売る前に、再現されたものもあります。

この絵も売る前に再現されたものの1つだと、息子のフランク・ジュニアが説明してくれました。

私の夫が、「誰が再現したんですか?」とフランク・ジュニアに聞くと、彼はさらっと、

「僕がしたんだよ」と。

この絵のことを説明する時に、自ら僕が描いたんだよと言うこともなく、謙虚な様子にもまた心を打たれました。さすが、フランク・フラゼッタの血を引く息子さんだなと感じました。

しかもフランク・ジュニアが私達に絵の説明をしている時に、彼の手に目がいってしまったのですが、芸術家の相がはっきり見えました。実は私は昔、手相に興味があり、本を買って勉強したことがあったので、ほんのちょっとだけ手相のことを知っていますが、芸術の相がこれほどはっきり出ている人には今まで会ったことがありませんでした。

どの絵もとにかく素晴らしく、小さなミュージアムでしたが、2時間もじっくり見てもまだまだ足りないなと感じるほどの魅力でした。

フランク・フラゼッタは本当にアートと家族をこよなく愛していた人。この2つのこと、すごくシンプルで、最大限に時間をそこに費やすることができる、そんな人生も素敵だなあとすごく感じました。

 

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今日、フランク・フラゼッタのミュージアムに行きましたが、私はミュージアム巡りが好きで、娘とこれまでニューヨークのミュージアムも最低30ヶ所以上行きました。

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