管理栄養士・ヘルスコーチ起業の第一歩:目の前の一人を助ける

はじめに:私の管理栄養士、ヘルスコーチ起業のスタート

「起業」と聞くと、大きな計画やたくさんの準備が必要だと思うかもしれません。でも、本当のスタートは意外なところにあります。今回は、実際に意外なところから始まった私自身の起業スタート時の経験も交えて、管理栄養士やヘルスコーチが最初の一歩を踏み出す方法についてお話しします。

私の起業のきっかけは、実は「硬筆レッスン」から

私が起業したいのを理由に、当時、勤務していた副業禁止だった会社員を退職した時は、本当に収入0からのスタートでした。

管理栄養士、ホリスティックヘルスコーチの資格を活かして起業したいと意気込んでいた私でしたが、実際は、一番最初にお金になったのが、それらの資格や知識とは全く関係ないもの。

「硬筆レッスン」だったんです。

実は会社を辞める少し前から、私は当時9歳だった娘と、日曜日にアイススケートのレッスンを受けていました。娘は子供クラス、私は大人クラス(私はもちろんビギナークラスです)。

そこで私と同じクラスに、一人の日本人の女性がいたのです。

彼女も私と同じく、娘さんが子供クラスを受けていて、彼女は大人クラスを同じ日に受けていました。

子どもたちがレッスンを受けている間、私は彼女と色んな話をしていました。

その中で、ひょんなことから、「字」の話になったのです。もう本当に、どんな話を具体的にしたかは覚えていませんが、彼女が字がうまくなりたいというようなことを言ったんだと思います。

そこで私はピンと来て、「私、硬筆教えられますよ」と言っちゃったんです。教えたこともないのに。

でもそこから、彼女はすぐに、「教えてほしい!」と言って、金額もきっと聞いてきたんでしょうね、そのあたりも今となってはうろ覚えなんですが、はっきり覚えているのは、私が30分10ドルと提示したこと。

なぜ30分なのかというと、ちょうど子供のレッスンの待ち時間が30分だったこと、個別レッスンで、しかも寒いスケート場なら、30分くらいが集中力の限界かなと瞬間的に思ったのでした。

そこから彼女に、毎週日曜、レッスンがある日のみ、30分10ドルで硬筆を教えていました。

何回やったかはもう覚えていません。5回ほどはやったかなぁと思います。

その、スケート場での硬筆レッスン開始と同時期ぐらいに、私は、近所の日本人ママ友のLINEグループに、「お子さんに硬筆教えられます」というお知らせをしました。それも、30分10ドル。

まずは一人のママ友が、当時3歳の娘さんの硬筆をお願いしたいと、30分のレッスンのために、わざわざ電車で30分のところから毎週1回、うちに来て通ってくださるようになりました。

そこから少しずつ、「うちの子もお願いしたいです」と、一人、また一人、とどんどん増えてきて、自宅で5人ぐらいの子供と毎週1〜2回、硬筆レッスンから進化して日本語レッスンも始まりました。

私が生徒さんの自宅にお伺いする出張レッスンもしました。

基本は30分10ドル。1時間だと20ドルです。

会社員時代の収入よりも遥かに低い金額で、しかも、栄養学とは関係ないものでしたが、私にはそんなプライドは、起業スタート時には必要ありませんでした。

実はこの、一人からスタートした硬筆レッスン(後に日本語クラスに変化)から、ニューヨークにある某日本語クラスで、私は3年間、自分のビジネスの傍ら、子供の国語クラスの担任をしました。

さらにその後、コロナが始まってからは、一人の生徒のお母さんが、日本語補習校に通っている他の生徒さんたちを紹介してくださり、生徒は一気に15名くらいに増えました。

私がやりたかったことは、「人のサポート」。栄養学でなくても、それに繋がるものであれば、私のやりたいことだったのです。

余談ではありますが、学校の先生、は、私が小さい頃になりたかった職業の一つでもありました。その小さい頃の夢が一つ叶ったことも、大きな喜びでもありましたね。

同時に、管理栄養士、ヘルスコーチとして始めた自分のビジネスの方もどんどん軌道に乗ってきていたので、国語クラス担任および自宅からのオンライン日本語レッスンは、出産を機に辞めることとなりましたが、この経験は、むしろ遠回りしているようで、私のホリスティック栄養学のビジネスも加速させてくれたきっかけの一つとなっています。

起業のスタートに、「資格」や「知識」のプライドは要らない

私が初めてお金をいただいて行った仕事は、管理栄養士としての資格や知識とは全く関係ないものでした。スケート場で出会った人から、「字がうまくなりたい」と言われた一言から、あ、私は硬筆ならできる、私は教えられる、と、自分にできることを提案してみただけ。もちろん最初は教える経験はないものですから、プライドはそもそもないので、少額からでもいいのです。たった一人からのスタートでしたが、そこで学んだのは、次のようなことでした。

  • 「求められたらやってみる」姿勢が大切
    最初から完璧な準備が整っている必要はありません。自分ができることを提供することで、新しい可能性が開けることがあります。
  • 一歩ずつ進むことで次に繋がる
    大きな成功を目指す前に、目の前の一人を助けることに集中する。それが次のチャンスにつながる大切な鍵でした。
  • プライドは不要
    自分のプライドを先に出す前に、求められていることは何か?と相手目線で考えて、自分ができることからサポートを開始すること。プライドは不要です。

管理栄養士、ヘルスコーチ起業の第一歩を踏み出す:サポートを求めている人に耳を傾けよう

さて、私の起業の最初のきっかけを先に話しましたが、これから管理栄養士、ヘルスコーチとして起業を目指す皆さんに、私が最初は硬筆レッスンからスタート!ということを押すわけではないです 笑。

きっかけは人それぞれ、起業・ビジネスにも、ホリスティック栄養学でいうところのバイオ個性があります。

*バイオ個性:人は一人ひとり違い、すべての人に合う食べ物や生き方、方法などはないということ。

私の起業の最初の一歩は、硬筆レッスンからのスタートでしたが、そこから私は、管理栄養士、ヘルスコーチの資格を活かした起業の一歩も踏み出します。その一歩も、サポートを求めている目の前の人に耳を傾けるところからでした。

前職での知り合いに夢を語ったらその場で契約に

会社員の時、起業したいと思っていた私。でも、当時の職場が副業禁止の職場だったため、私は会社員を退職してから起業をしました。会社員をやめてすぐの頃、以前、レストランで働いていた時に職場関係で出会っていたある経営者の方とお茶をすることになったんです。

私はその方に、経営者としてのお話を聞きたいなという気持ちもありました。

その当時、私は、まだ有料で契約できたクライアントは1人もいませんでしたが、いつ契約ができるか分からないとも思っていて、出かける時は常に契約書をバックの中に入れていたんです。その時の契約書は、私が卒業した世界最大の栄養学校IIN(https://misakiharada.com/holistichealth-iin/)で学んだ時にいただいた英文の契約書に、私の名前やサービス内容だけちょっと変えただけの、英文の契約書。ニューヨークに住んでいる私は、英語でサポートするかもしれないし、会社員の時に見ていた契約書というのは全て英語の契約書だったので、ニューヨークで契約を結ぶなら英語だ、と思い込んでいて、英語での契約書を持ち歩いていました。

そしてその経営者の方とお茶をした当日。

「美咲ちゃんは仕事をやめたそうだけど、これからどういうことをしていきたいの?」という話になり、私は当時、まだはっきりとターゲットもコンセプトも何も決まっていなくてやりたいことも本当にぼんやりとしたイメージしかなかったのですが、そのぼんやりとしたイメージでもその方に、ワクワクと語ったのを覚えています。

たしか、「心も体も健康になれるホリスティック栄養サポート。ダイエットでも、精神的に元気がない人でも、そういう人を栄養でサポートしたい」というようなざっくりとした、夢を語るような感覚だったと思います。

そしたらその経営者の方が、「あ、それ俺がほしいサービスだ」と言ってくれたんです。

そんな展開になるなんて思いもよらなかった私ですが、契約書を持ち歩いていた心の準備が私の自信と行動を後押ししてくれたんでしょう。

「え?本当ですか?じゃあ、サポートできますよ」と即言葉が出てきたのです。

「いくらだい?」

「6ヶ月、月2回のセッションとメッセージ無制限サポートで、1200ドルです」

「OK。安いな。それじゃあお願いします」

こんなようなやり取りだったと思います。

その場で契約書を渡すと、その方は、

「え!もう契約書もあるのか」と少しびっくりしていました。

ただ、ニューヨークに住んでいる人は、現金を多くあまり持ち歩かないのと、さすがに現金を持ち歩く人でも、1200ドルは手元に持ち歩く人は少ないので、その方は、

「1200ドル一括はないけど、月々分割でもいいかい?」と聞いてきたので、その当日に200ドルの収入が入りました。

起業を決断し、会社をやめてから2ヶ月後のことでした。つまり、2ヶ月間は収入はなく、2ヶ月後に初めて入った収入は200ドル(当時の金額で2万円くらい)。

今は、受講生さんに笑いながら、最初の契約はたった200ドルでした、という話をするのですが、当時の私にとっては、その200ドルは、本当に大きな200ドルでした。

夢を語ったらその場で契約に。そんなことがあるなんて、思いもしませんでしたが、その時に、目の前には必ず自分のサポートを求めている人がいるんだと確信した出来事でした。

最初の1人はもしかしたらあなたの理想としているターゲットとはズレている人かもしれない

私のこの最初のお客様は、50代の男性でした。実は当時、私がサポートしたいなと考えていた自分のターゲット層のお客様は、20〜30代の女性。しかも、ダイエットサポートがしたいかどうかもはっきりしてませんでした。ダイエットサポートもできるけど、他のこともできるよね、くらいに考えていて、ターゲットは女性かなくらいの本当にざっくりとしたものだったんです。ざっくりとしたターゲット層を思い描いていたのですが、目の前でサポートを求めていた最初のお客様は、そのざっくりターゲット層とも全然違う層。50代の男性を最初にサポートするなんて、思いもよらないスタートだったんです。

でも私は、「自分が求めている人と違う」と思っても、その方を断らず、サポートしようと思いました。最初、実績がないうちは、自分がお客様を選ぶことよりも、お客様に自分が選ばれることの方がずっと大事だと思ったからです。

もしかしたら、あなたの最初のお客様も、あなたが理想としているターゲットとはズレた人かもしれません。だけど、その最初の1人は、あなたにも大きなチャンスを与えてくれる人だし、あなたも愛をもってサポートすることができる人にもなるのです。目の前のサポートを求めている人に、しっかり耳を傾けてみましょう。

管理栄養士、ヘルスコーチ起業、最初の1人はどこで見つける?

私の最初の1人のお客様との出会いを話しましたが、全く同じシチュエーションがあなたにも起こるとは限らないので、私が起業初期の頃にクライアントと出会えたきっかけや、私の受講生さんの例も参考に、どこで最初のクライアントを見つけられるか、こちらにいくつかヒントをお伝えしますね。

1. 知人・友人と話し、彼らの悩みやゴールに合うサポートをオファーする

これは難易度高そう!と思う人も多いかもしれませんが、実はコツを掴めば一番繋がりやすいところでもあります。なぜなら、すでに知っている人は、あなたと相手の方の信頼関係もすでにあるからです。全く知らない人に声をかけても、あなたのことを信頼できるまでに時間もかかります。だからこそ、あなたを応援してくれそうな人に、あなたがサポートを提供することって、実はとても有効なことなのです。自分のスキルや知識を試す場として、「試しにやってみる?」と気軽に提案できる関係性がある人なら、緊張せずに始められますし、そこで有料でオファーしづらいと感じたなら、短期間限定で無料モニターサポートからでも始めると、その後の有料に繋がりやすくなります。

2. 地域のイベントやワークショップに参加したり、自分でイベント開催をする

ローカルなイベントの中で、自分をアピールできる場があれば、それに参加してみたり、自分でそういう場を開催してみることもおすすめです。私は当時、近所のママ友が参加しているLINEグループに、「お子さんに日本語教えます」というメッセージを送ったら、そこから数名の方がお申込をしてくださいました。さらに同じLINEグループの中で、「うちでポットラックパーティをしませんか?食育ワークショップもついでにやります〜」というようなカジュアルな案内を送り、無料のワークショップを自宅で行いました。そこに10名ほど参加してくださり、それぞれが持ち寄りでランチを持ってきてくださり、みんなでワイワイ食事をしながら、食育ワークショップをすることができたのです。そのうちの4名がその後無料モニターメールサポートにお申込いただき、そしてそこから1名の方が1200ドルのホリスティック栄養コーチングプログラムにお申込してくださいました。10名のうちたった1名?と思われるかもしれませんが、考えてみてください。私がこのポットラックパーティを開いていなかったら入らなかった1名かもしれませんから。そして、ポットラックパーティというカジュアルなイベントなら、誰もそこから有料のお客様に繋がらなかったとしても、損することは一つもありませんよね。そんな感じで、地域のイベント参加や自分でイベント開催することって、みんなにとっても楽しいイベントを開催すれば、ハードルはぐっと下がり、楽しく気楽にできますよね。

他にも私は、ニューヨークの日系人会などにチラシを持っていって、ワークショップのイベントの案内を送ったり、当時パートタイムで日本語クラス担任として働いていた学校でも、生徒のお母さん方に、ワークショップのイベントのチラシを配ったりしました。始めは地道なことですが、この「すでに知っている」人に声をかけることって、その方々がさらにお友達を連れてきてくださったりと、良いことづくしなのです。

3. SNSで自分の知識や経験をシェアする

知り合いに声をかけるのと同時に、少しずつSNSでも自分の体験をシェアしていくと「興味があります!」と連絡が来ることもあります。ここで注意すべきは、SNSでフォロワーを増やすことばかりを気にしないこと。SNSで出会ったら、しっかりそこで関係を構築していくことも大事なのです。スクリーンの向こう側にいるフォロワーさんが、どんなことを悩んでいて、どんなことを目指しているのか?それをしっかり聞くために、Zoomで実際にお話したり、コミュニケーションを取っていく必要があります。

SNSの目的も、リアルで声をかけていく時の目的も、その方の健康と幸せをサポートしていくことが目的。その未来を見ていくと、本質に向かって進んでいくことができます。その本質に向かって進むなら、フォロワーの数やコメント、いいねの数などは、あまり重要ではなくなってきますよね。

4. ブログを書いて専門性を発信する

自分のウェブサイトを開設し、コツコツとブログで自分の知識を発信することで、検索エンジンを活用して、見込み客に見つけてもらいやすくなります。これには多少、地道な努力も必要ではありますが、コツコツとターゲットに合わせた記事を書き続けることで、検索した時に見つけてもらい、そこから直接連絡をいただくということも起こります。私は実は、自分のウェブサイトは、まだコンセプトもターゲットも決まっていないうちから自作し、そこからコツコツとブログを書き続けています。初めて自分のウェブサイトでブログを書き始めたのが2016年ごろですが、ホリスティック栄養学などのワードで、私のターゲット層にぴったり合う人が私を見つけてくださり、ウェブサイトから直接連絡してくださる、ということが今も起こっています。ブログを書くだけ、SNSを発信するだけ、ではなく、もちろんその背景には、発信の元ネタとなる、お客様との実際の聞き込みやサポートが不可欠です。

まとめ:管理栄養士・ヘルスコーチとしての起業は「目の前の一人」から始めよう

管理栄養士、ヘルスコーチ、その他ウェルネス分野の知識を活かして起業する第一歩には、 完璧なビジネスモデルを作る必要はありません。 まずは 「目の前の一人を助けること」 を意識することが最も大切です。

私自身、 スケートリンクでの小さなレッスンから始まり、そこから職場で出会った人、近所のママ友、地域のイベントなどを通してビジネスが広がりました。 もしあなたがSNSを使って集客をするという場合も、その方々に近い位置で寄り添い、しっかりとお悩みやゴールを聞いて、お客様が求めているものをサポートに取り入れていくことが大事です。あなたも、 「今すぐできること」 から始めてみませんか?小さな一歩が、大きな未来へとつながります。

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