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本日の内容はこちらの動画でも解説しています。
ホリスティック栄養学の中でも心の栄養として大切にされているパートナーシップに関して、シリーズでお届けしています。
前回は、「ヘルスコーチが伝える!夫婦関係で、聞き手側になった時の9つのコミュニケーションスキル(ホリスティック栄養学の視点で解説)」についてお伝えしました。
今回は、さらに一歩踏み込んだコミュニケーションスキルとして、夫婦関係で相手が問題を抱えている時、心と体を穏やかにする適切な関わり方について、ホリスティック栄養学の観点も取り入れて、、具体例や私の体験も交えてお伝えしていきます。
こちらも、恋愛や夫婦関係などのパートナーシップに限らず、他の人間関係にも使えるスキルなので、ぜひ日常から使ってみてください。
ホリスティック栄養学とは?夫婦関係を含むパートナーシップは心の栄養
私がホリスティックヘルスコーチとして、ホリスティック栄養学の考えを考慮したコミュニケーションに関してお伝えする前に、まずはホリスティック栄養学とは何かについてお伝えしますね。
ホリスティック栄養学は、食の栄養学だけでなく、健康や幸せを取り巻くあらゆる背景を包括的(ホリスティック)に考慮した、心と体の栄養学です。食の栄養学以外の、健康や幸せを取り巻くあらゆる背景の中には、人間関係(パートナーシップ)、環境、ストレス、運動、睡眠、キャリア、創造性などが含まれます。
口から食べる食の栄養とそれ以外の心の栄養
ホリスティック栄養学の中では、口から食べる食べ物のことを第二の食べ物(セカンダリーフード)といい、食べ物以外の、健康や幸せを取り巻くあらゆる背景のことを第一の食べ物(プライマリーフード)と言います。第一の食べ物(プライマリーフード)は、心の栄養とも言われるものです。
パートナーシップは、第一の食べ物、つまり心の栄養の中に入る大切なものです。
しかし、第一の食べ物も第二の食べ物も、結局はどちらも相互に助け合って健康や幸せの土台となるので、ホリスティック栄養学の中では、どちらのバランスもとても大事としています。
ホリスティック栄養学に関しては、こちらの記事も参考にしてください。
相手とコミュニケーションを取る前に、まずは自分とコミュニケーションを取ることが前提
今回は、夫婦間などのパートナーシップにおいてのコミュニケーションスキルをさらに深掘り、相手が問題を抱えている時の適切な関わり方についてお伝えする前に。
これまでのパートナーシップシリーズの中にも出てきたんですが、相手とコミュニケーションをとる前に絶対に必須なのが、自分との関係。つまり、自分自身とのコミュニケーションは、相手とコミュニケーションをとる前に必須なんです。
自分自身とのコミュニケーション、つまり、自分を知ることや、自分がどうしたいかを理解しておくこと。ジャーナリングで書き出してみることもオススメです。これにより、相手とのコミュニケーションも取りやすくなります。
因みに私の夫はアメリカ人ですが、このコミュニケーションの取り方に関しては、日本人であってもアメリカ人であっても、その他の国の人であっても、共通する部分だと思います。
実は盲点!相手が問題を抱えている時、自分自身に起こることって?
実は、相手が問題を抱えている時、まず多くの方が盲点となっているのが、「相手」の行動や考えに軸が向いてしまうということ。実はこれって大きな盲点で、相手が問題を抱えている時に、適切な関わり方ができるかどうかは、「自分自身」次第。
どういうこと?と思うかもしれないので、分かりやすく具体例を出しますね。
実は、相手が問題を抱えている時は、相手の問題が自分にとって何か悪影響を及ぼしてしまうのではないかと、不安になるという反応をしてしまうのです。相手が問題を抱えている時には、自分自身が相手にしっかり向き合えるようサポートすることが重要ですが、つい、自分が相手からの悪影響を心配してしまいがちです。
特に夫婦やパートナーシップにおいて、大切な人が悩んでいる時、「この人はこのまま落ち込んだまま1日を過ごすのではないだろうか。私はどう話しかけていいんだろうか。」こんなふうに、相手に対する心配もそうだけど、自分に何か影響があるのではないかと心配になってしまう。
または、相手の気持ちになりきってしまいすぎて、自分とは全く関係のない問題なのに、相手の問題をあたかも自分が体験してしまったかのように捉えてしまい、自分の問題のように感じてしまう。
相手が大切な人であればあるほど、こういうことってありませんか?
そんな時に自分に起こりがちなのが、相手の話を聞いていて心配でで胸が痛い、早く平常の、安心した心地のいい思いに戻りたい、自分自身がその心配から早く逃れて安心したいという思いになること。
こんな時は、適切ではない言動や行動をとってしまうことがあるのです。
相手が問題を抱えてる時、これをやったらNG!適切でない関わり方5選
相手が問題を抱えている時には、相手が自分自身にしっかり向き合えるようにサポートしていくことが望ましいとされています。相手が問題を抱えている時には、自分自身が相手にしっかり向き合えるようサポートすることが重要ですが、つい、自分が相手からの悪影響を心配してしまいがちです。そんな時にやってはいけない言動や行動、適切でない関わり方の例を私の体験談も含めてお伝えします。
NG1. 自分の不安を優先する
相手の話を聞きながら、自分自身の不安やストレスを優先してしまうことはNG。例えば、
- 「その話を聞いていると、自分まで不安になるから、やめてほしい。」
- 「私も他に問題を抱えていて、それで今すごく悩んでいるの。」
これらの言葉は相手の気持ちを無意識に軽く見てしまってしまい、自分の問題を優先してしまう結果になります。
私も以前、この傾向がありました。
夫が仕事で何か問題を抱えている時、「外での問題を家に持ってこないで」「私も他にもっと大変なことで問題を抱えているんだからそんなことで悩まないで」と言ってしまったこともありました。
今思うと、外での問題があって、そこで話せなかったからこそ、家で話を聞いて欲しかっただろうし、悩んでもいい場所、何でも話せる場所が欲しかったんだと思います。
NG2. 相手の問題を自分のものとして引き受けてしまう
相手の問題に過度に感情移入し、自分自身の問題のように感じてしまうこともNG。例えば、
- 「それって本当に辛いよね。私もあなたと同じ気持ちになって苦しくなる。」と言いながら、本当に苦しくなってしまうパターン。
- 「私があなたの代わりに解決してあげるから、心配しないで。」と、勝手に問題を自分のものとしてしまい、余計なお世話を焼いてしまうパターン。
これらの言動や行動は自分自身が、自分とは関係ない問題で苦しんでしまったり、相手の自立を阻害してしまったり、依存関係を生み出す可能性があります。
私は後者のパターンが以前は、よくありました。ありとあらゆる問題解決方法を相手のかわりに自分が考えて、それを相手の考えや気持ちを考えずに色々と提案してみる。今考えるとこれは、相当なおせっかいでした。相手にとっては、ただ話を聞いてほしいのであって、解決してほしいんじゃないんですよね。
NG3. 過度な助言や解決策の押し付け
相手が話を聞いてもらいたいだけの時に、過度に助言や解決策を押し付けることもNG。例えば、
- 「こうすればよかったんじゃない?」「それはあなたが悪いからこうなったんだよ。」と、過去にすでに起こってしまったことに対して相手を侮辱してしまうパターン。
- 「こうすればいいよ。それで解決するはずだから。」と、自分の意見を押し付けてしまうパターン。
これらの言動は相手の感情を無視し、自分が相手をコントロールしようとしたり、相手の自主性を奪うことになります。
これも私は以前はよくあるパターンでしたね。自分の意見を押し付けてしまう時は、どうしても上から目線になり、相手を見下してしまう、こうなるともうコミュニケーションがうまく取れなくなってしまい、話さなきゃよかった、とまで言われることもありました。
NG4. 相手の感情を否定する
相手の感情を否定することもNG。例えば、
- 「そんなこと気にしなくていいよ。」
- 「それって大したことないじゃん、忘れちゃいなよ。」
これらの言動は相手の感情を軽視し、共感もせず、相手が自分の気持ちに正直に向き合うことすらも妨げてしまいます。
これは、場合によっては、良い方向に進むこともあるのですが、相手がとても大切にしていることであればあるほど、自分のことよく分かってないなと否定された気分になることもありますね。
NG5. 話を打ち切る・話題を変える
相手が話したいと感じている時に、話を打ち切ったり、別の話題に変えることもNG。例えば、
- 「もうその話はやめよう。他のことを話そう。」
- 「それよりも、今日の夕食は何にする?」
これらの言動は相手の気持ちを軽視し、信頼関係を損なうことにつながります。
こちらもよくあることで、「ちゃんと話聞いてる?」「今僕が言ったこと聞いてた?」と相手を不機嫌にさせたり、悲しませてしまうことになります。
よく考えてみたら、以前はよく私は上記5つのこと全部、夫にやったことあります!しかも何回も。
今はこの言動や行動がNGだと分かっているので、これからお伝えする、適切な関わり方を意識しています。
夫婦関係で相手が問題を抱えてる時、心も体も穏やかにする適切な関わり方(ホリスティック栄養学の観点も含む)11選
夫婦関係で相手が問題を抱えているとき、心も体も穏やかにする適切な関わり方については、以下のポイントが大切です。ホリスティック栄養学の視点で、私の体験談も含めてお伝えします。
関わり1. 聞く姿勢を持つ
- 相手の話をしっかりと聞くことが大切です。話を中断せず、理解しようとする姿勢を示すことで、相手は自分が尊重されていると感じます。
私達ハー夫婦は、相手が問題を抱えている時は特に、相手が話し始めた時に、スマホを置いたり、可能な時は、やっている作業を全て止めて、しっかり目を見て話すようにしています。
関わり2. 無条件のサポート
- 相手が何かに悩んでいるとき、解決策を急がず、ただ「そばにいる」ということが大きな支えになります。相手は問題を、「解決してほしい」のではなく、「聞いてほしい」ことがほとんど。「こうしたほうがいいよ」というような解決策を提案するのではなく、「一緒に乗り越えていこう」というような言葉で、相手の不安を和らげることができます。
夫がよくこれをしてくれてありがたいなーと思うのですが、私が何か悩んでいる時は、「Everything will be OK(大丈夫だよ)、We stick together(一緒に団結しよう)」と伝えてくれます。何かすぐに解決策を急いで見つける、ということよりも重要なのは、まずは悩んでいる気持ちを落ち着かせるということの方がずっと重要です。悩みの大半は、問題があるというよりも、「問題があると思っている」ことの方が多いので、この、無条件のサポートはとても強いサポートです。
関わり3. 批判を避ける
- 相手が抱える問題について批判的な言葉を避けるようにしましょう。相手がすでに自分を責めたり、状況を改善しようとする気持ちを持っていることが多いので、さらなる批判は逆効果になることがあります。
近い関係であればあるほど、「こうすればよかったのに」という言葉が出そうになる時や、次からこうしたらいいんじゃない?と言ってしまいそうになることはあるかもしれません。私も以前、よくありました。でもそれは夫を逆に傷つけてしまうことにも気づいたので、最近は、「そんな時もあるよ」とそのまま批判をすることなく、受け止めるようにしています。
関わり4. 励ましの言葉をかける
- ポジティブな面に焦点を当て、相手の強みや努力を認める言葉をかけることが有効です。これにより、相手の自信が回復し、問題に立ち向かう力を取り戻す手助けができます。
私は、夫が問題を抱えている時は、「問題と感じてるかもしれないけど、やれることはやったよ」と励ますと、安心してまた次に進むことができる、ということが起こります。
関わり5. 適切なタイミングでのアドバイス
- もしもアドバイスをする際は、相手の方がアドバイスを求めている場合や、話を十分に聞いた後に行うようにしましょう。相手がまだ感情的になっている場合や、アドバイスを必要としていないときに無理にアドバイスをすると、逆に距離を置かれてしまうことがあります。
これは本当に気をつけています。話を遮ったり、例えば、夫が感情的になっているときやお腹が空いている時、睡眠不足のときなどは、アドバイスをすることによって、面倒だと感じられたり、説教をされている気分になってしまいます。ドバイスを求めていない時は、基本的にアドバイスはしない、また、アドバイスをする時でも、ある程度夫の気分が落ち着いている時にしています。
関わり6. 共感を示す
- 相手の感情に共感し、「その気持ち、よくわかるよ」「自分だったら同じように感じるかもしれない」といった言葉をかけることで、相手は一人ではないと感じます。ただし、この共感は、あたかも自分が相手になったような感覚にまでなってしまうと、共感ではなく、相手の問題を自分の問題と感じてしまうことがあるので、注意が必要です。あくまで、相手の気持ちに寄り添うことであり、自分が相手の問題を受け取ってしまわないように。
共感をされる時は、安心しますよね。私達夫婦も、お互いにつらいことがあったときは、ただ聞いて、そうだったんだね、つらいね、と、相手が使っている言葉をそのまま繰り返したり、寄り添うようにしています。
関わり7. 自分自身のケアも忘れずに
- 相手をサポートすることは大事ですが、自分自身の精神的・身体的な健康を保つことも同様に大切です。バランスを取りながらサポートすることが、長期的な夫婦関係において有益です。
これは私達は特に大切にしていることです。お互いを思いやることも大事ですが、お互いに一人の時間をしっかり作ることや、疲れた時には、無理をせずにゆっくりリラックスすること、また、疲れる前に、自分にまず向き合ってから相手とコミュニケーションをとる、夫婦間でも自分との関係がやはり第一に来ますね。
関わり8. 心と体のつながり
- 心と体は密接に関係しているため、相手が問題を抱えているときには、栄養やライフスタイルのバランスも影響します。相手がストレスを感じている場合、栄養バランスの乱れや睡眠不足がさらに問題を悪化させる可能性があるため、健康的な食生活や十分な休息をサポートすることが重要です。
こちらもホリスティック栄養学と密接に関わっている部分で、私も夫も、相手が問題を抱えているときこそ、栄養の良い食べ物を食べたり、積極的にリラックスしたり、早く寝るようにしたりなどを心がけています。
関わり9. 自然療法の活用
- ストレスを軽減するために、ハーブティー、アロマセラピー、リラクゼーションなどの自然療法を提案することも一つの方法です。これにより、相手の心身のバランスを取り戻す手助けができます。
私は夫が問題を抱えている時、話を最後まで聞いたあとで、一緒にお茶を飲んだり、外に散歩に行くこともあります。そこでお互いにリフレッシュされ、心も体も穏やかになります。
関わり10. 食事を一緒にとる
- 一緒にバランスの取れた健康的な食事を楽しむことで、身体の栄養を補給しながら、コミュニケーションの機会を増やすことができます。感情の起伏やストレスは食欲や食事の選択にも影響を与えることがあり、逆に不適切な食事が感情の安定を妨げることもあります。一緒にバランスの取れた食生活を送れるようにサポートすることで、感情的な安定も図れます。ホリスティック栄養学では、食事は単なる栄養補給ではなく、家族やパートナーとの絆を深める大切な時間とも考えられています。
私も、夫が問題を抱えているときこそ、適度な距離を保ちつつ、食事の時間になったら、いつもどおり、普段大切にしている食事を一緒に食べるというとをしています。また、あまりに悩んでいる時は、家での食事より、外食の方が気分がリフレッシュされるということもあります。これは、ケースバイケースではありますが、私の住むニューヨークでは、外食のチョイスがとても多いので、問題を抱える時は、本当に気分をリフレッシュできる絶好の機会になることもよくあります。
関わり11. マインドフルネスの実践
- マインドフルネスや瞑想の実践を提案することで、相手が問題に直面しているときでも冷静さを保つ手助けができます。これは、一緒にやる時もありますし、一緒にできない時は、自分だけでも行うことで、不安を減らしたり、心の余裕を作ることができます。自分がまず心に余裕を持つことにより、相手にとっての心と体を穏やかに保てる助けになります。心の健康をサポートするためのツールとしてとても役立ちます。
私と夫は、毎朝別々に、マインドフルネスとして瞑想と祈り、感謝の時間を設けています。これにより、本当にどちらが問題を抱えている時でも、心も体も落ち着かせることができて、再び一致団結して前進することができます。
まとめ
これらの11のポイントを踏まえて、相手の気持ちに寄り添い、自己ケアを忘れずにサポートすることが、健全な夫婦関係を築く鍵となります。
ホリスティック栄養学は、人間を全体として捉え、心身の健康だけでなく、周囲の人々との関係にも焦点を当てます。これを夫婦関係のコミュニケーションに取り入れることで、相手が問題を抱えている時でも、より深いレベルでの理解とつながりを築くことができるでしょう。
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