5月10日水曜日、Kima Center for Physiotherapy & Wellness で行われた、Functional Forum に行って来ました。
このFunctional Forumは、統合医療(Integrative Medicine)のカンファレンスです。
従来の多くの医療機関などで実践されてきた疾病の治療には、「対症療法」を中心とした近代西洋医学が根本にありましたが、現在は、単に疾病だけではなく、心身全体を診る「原因療法」を中心とした伝統医学や相補・代替医療も必要であるという考え方が広がっています。
統合医療は、これらの二つの療法を統合することによって両者の特性を最大限に活かし、一人ひとりの患者に最も適切な「オーダーメイド医療」を提供しようとするものです。
最近はニューヨークでも統合医療(Integrative Medicine)や、機能性医療(Functional Medicine: 人体の機能・生理に基づき、病態の根本原因を探して行う治療のこと)という言葉をよく聞くようになりました。
因みに私が行っている、ヘルスコーチングは統合栄養学(Integrative Nutrition)、ホリスティック栄養学が根本にあります。
今回、私が行ったフォーラムでは、小児科医のLawrence B. Palevsky, MDのお話を聞くことができました。
Dr. Palevskyはニューヨーク大学(NYU)で医学学士を取得後、ニューヨーク市の数々の病院で小児科医として活躍され、現在ではホリスティック医療について小児から思春期の子供を持つ保護者への指導もされています。
Dr. Palevskyのお話の中で私が特に興味深いと思ったことを一つ、今日は取り上げたいと思います。
お話の後の質問コーナーでのある女性からの質問がありました。
彼女は、子供を持つお母さんで、発熱は体が身を守るための生体防御機能のひとつなので、よほどの高い熱でない限りは逆に解熱剤を飲ませないほうが良いというのは理解しているけど、子供にはできるだけ苦しい思いをさせたくないのが親としての彼女の本音で、どうしても発熱で苦しんでいる子供を見ると解熱剤を与えずにいるのが辛い、そういう場合はどうしたらよいかという質問をされました。
Dr. Palevskyはそれに対し、とても良い質問です、と答えた後にこのように回答されました。
”確かに発熱をしたときは体がとてもしんどい状況になります。親として、子供にはできるだけ苦しい思いをさせたくないというのは分かります。ただ、苦しい思いをできるだけさせないというのが本当にその子のためにとっていいのでしょうか。痛みや苦しみは、永遠には続きません。今後、そういう痛みや苦しみを経験することは子供にとって数多くあります。その時に親ができることは、解熱剤を飲ませることではありません。そばにいて、”大丈夫、ママがここにいるからね。今は辛いかもしれないけど、それはずっと続くものではないからね。ママがここにいるから大丈夫だよ。”と言ってあげることです。そして、ちゃんと子供のそばにいてあげることです。”
私はこれを聞いて、とても感動しました。
身体的な痛みや苦しみについてもそうですが、精神的な痛みや苦しみの時にも同じことが言えると感じました。
親はやはり、子供にとって一番身近な存在です。
もちろん、思春期になるとそうは思われなくなってしまうでしょうけれど、それでも実際には一番身近で助けてあげられるのが親ではないかと思います。
私も今まで、身体的にも精神的にも数々の痛みを親から助けてもらいました。
父や母がいるから、という安心感というものは私の中では今でもとても大きいものです。
病気になった時、手術や身体的な治療などを施すだけでは十分ではないかもしれません。
もっと根本的に大切なこと、それはやはり、精神面での支えなのではないでしょうか。
今回のFunctional Forumで改めてそれを感じました。
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