全てオーガニックでなくてもOK?アメリカの農作物、農薬残留の多いもの、少ないもの(ダーティダズン、クリーン15)

今日の内容は、こちらの動画でもお話しています。

今回は、アメリカで野菜や果物を買う時、もしくはアメリカから輸入された野菜や果物を買う時に知っておきたい、アメリカの残留農薬が多い野菜や果物、そして残留農薬の比較的少ない野菜や果物についての2020年のリストをご紹介します。

残留農薬の注意点

実は、アメリカで販売されている生鮮食品の約70%に、潜在的に有害な化学農薬の残留物が含まれているそうです。

オーガニックではない通常の農作物(コンベンショナルフード)には、人工的に作られた農薬や除草剤が使われていて、それらは体の中に蓄積し、癌や血液の病気の原因になり、体の免疫力を弱め、他の発癌性物質や病原体を誘発してしまうことが分かっています。

オーガニックに関して

アメリカ農務省「USDA」では、オーガニックの食品に関してはかなり厳しい規定が設けられています。

オーガニックのマークがついた農作物に関しては全て、遺伝子操作されていないこと、合成肥料や農薬といった使用禁止物質を収穫前の少なくとも3年間、一切使っていない土壌で栽培されたものであるなどの規定があります。

オーガニックの利点

また、2014年に発行された栄養学専門誌『British・Journal of Nutrition』などにも掲載されている研究でも、オーガニックの農産物には従来の方法で栽培されたものよりも、明らかに多くの抗酸化ポリフェノールが含まれていることも分かっているそうです。

これらの抗酸化物質には、心血管疾患やある種のがんといった慢性疾患のリスクを減らす効果があることも分かっています。

さらに、生物多様性環境などの土壌の保全が鍵となる有機農法で野菜や果物を育てることは、オーガニックでない農法よりもサスティナブル、つまり持続可能で環境に良いとされています。

オーガニックは高価ではありますが、オーガニックではないものを食べ続けることでの弊害から来る将来の病気などの可能性を考えると、将来高額な医療費を払うよりはオーガニックの食材を選ぶ方がもしかしたら経済的なのかもしれませんね。

オーガニックがいいのは分かっていて、出来るだけオーガニックにしようと思っているけど、値段も高いし、オーガニックでなくてもできれば少しは安心して食べられるものがあるといいな、そんな方に、ここから、残留農薬の高いものと低いもののリストをお伝えします。

アメリカの農作物、残留農薬の高いものと低いもののリスト

これらのデータは、アメリカの環境保護団体(Environmental Working Group (EWG))という、ワシントンD.Cを拠点とする環境保護を目的とする非営利団体が、毎年発表しているもので、米国農務省からの最新の試験データから毎年分析されています。

よく消費される48種類の野菜や果物に残留農薬の多いもの、少ないものとそれぞれランキングがされています。

残留農薬が多く見つかった野菜や果物に関しては、「ダーティダズン」とよばれ、12品目のリストになっています。

一方で、残留農薬の少ない野菜や果物に関しては、「クリーン 15」といわれ、15品目のリストになっています。

ダーティダズン(残留農薬の高いものの順)

  1. いちご
  2. ほうれん草
  3. ケール
  4. ネクタリン
  5. りんご
  6. ぶどう
  7. もも
  8. チェリー
  9. 洋梨
  10. トマト
  11. セロリ
  12. じゃがいも

今年のダーティダースは昨年とまったく同じです。

 また、イチゴ、ほうれん草、ケール、ネクタリン、リンゴ、チェリーのサンプルの90%以上に、2種類以上の農薬残留物が含まれているそうです。

さらに、複数のケールのサンプルには、18種類もの残留農薬が含まれていたそうです。

 さらに悪いことに、今年ケールで見つかった、よく使われている農薬は、DCPAという農薬で、この農薬は、環境保護庁によって人間の発がん性の可能性があると見なされており、2009年にヨーロッパでは禁止されています。

因みに1位のいちご、2位のほうれん草は、4年連続で首位です。

これら3つは特に、残留農薬の高いものなので、私達が買う時は出来るだけオーガニックにしています。

それからもう1つ、生鮮食品ではなく加工品に分類されてしまうので、このリストには載っていないのですが、レーズンも実はかなり残留農薬の高いものになっています。

レーズンのサンプル700件のうち99%から少なくとも2種類の残留農薬が見つかっていて、1つのサンプルからは、なんと26種類もの残留農薬が見つかっているそうです。

ダーティダズンの野菜や果物とレーズン選ぶ時は、出来るだけオーガニックを選ぶことをお勧めします。

全てのリストはこちらから確認できます。
https://www.ewg.org/foodnews/dirty-dozen.php

クリーン15(残留農薬の低いものの順)

  1. アボカド
  2. スイートコーン(トウモロコシ)
  3. パイナップル
  4. 玉ねぎ
  5. パパイヤ
  6. 冷凍サヤエンドウ
  7. なす
  8. アスパラガス
  9. カリフラワー
  10. カンタロープメロン
  11. ブロッコリー
  12. マッシュルーム
  13. キャベツ
  14. ハニーデューメロン
  15. キウイフルーツ

全てのリストはこちらから確認できます。
https://www.ewg.org/foodnews/clean-fifteen.php

これらは、農薬残留の少ないものです。なので、オーガニックではなくても比較的安心して食べられるかと思います。

因みに、アボカドは、3年連続で農薬が一番少なく、ナンバーワンのクリーンさを誇っています。

ただ、とうもろこし、パパイヤ、ズッキーニなどのサマースクワッシュには、遺伝子組み換え作物も中には入っています。

遺伝子組み換え作物を避けたい場合は、オーガニックのものを購入してください。

野菜や果物には、良質のビタミンやミネラル食物繊維なども豊富に含まれていて、免疫力を高めてくれます。

農薬残留があるからといって一切食べないということではなく、ぜひ、今回ご紹介したリストを参考に、これからも賢く選択して毎日の食卓の中に取り入れていってくださいね。