管理栄養士とヘルスコーチの違い

コンテンツ

1 管理栄養士とヘルスコーチの違い
2 私のホリスティックヘルスコーチングのクライアントの変化

本日の内容は、こちらの動画でも解説しています。

今日は、LINEでいただいたご質問に回答します。

「管理栄養士とヘルスコーチはどのように違うのか詳しく教えてください」

とても良いご質問、ありがとうございます＾＾

最近は日本でも、ヘルスコーチという言葉も少しずつ聞くようになりました。

でも、実際具体的にどんな職業なのか分からないという人も多いと思います。

私は日本で管理栄養士の資格をとってアメリカでヘルスコーチの資格を取りました。

どちらもすごくメリットがあるので、どちらが良いとかそういうわけではなく、違い、ということだけお伝えします。

早速、ご質問いただいた、管理栄養士とヘルスコーチの違いについて、

①定義

②どうやったらなれるか？

③クライアントへのサポート方法の違い

についてお伝えします。

因みに今日お話する管理栄養士とは、あくまで日本の管理栄養士のことです。

日本以外の国の管理栄養士はまた規定が違うので、
日本の管理栄養士に絞ってお伝えます。

また、ヘルスコーチに関しても、私が卒業した世界最大のホリスティック栄養学校（The Institute for Integrative Nutrition)で得られるヘルスコーチ資格を元にお話させていただきます。

管理栄養士・ヘルスコーチの定義

まず、定義に関して。

＜管理栄養士＞

日本の管理栄養士は、〈栄養士法第１条〉に書かれている
管理栄養士の定義の中で、

厚生労働大臣の免許を受けて、管理栄養士の名称を用いて、

・傷病者（しょうびょうしゃ）に対する療養のため必要な栄養の指導
・個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する
健康の保持増進のための栄養の指導
・特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等を行うことを業とする者をいう。

とされています。

管理栄養士は、健康な人に加えて、病気の方への栄養指導や高齢で食事がとりづらい方も対象に業務を行うことができます。

＜ヘルスコーチ＞

ヘルスコーチは、クライアント一人一人が自分に合う最適な食やライフスタイルを見つけられるよう、クライアントが、健康に関するゴールを達成し、幸せを感じられるようにサポートするメンターです。

また、ヘルスコーチは、予防可能な生活習慣病の予防のため、クライアント自身が望むより高い健康へのゴールに向かって、クライアント自らが自分の専門家になれるように、世界中の人の生活に持続可能な変化をもたらし、健康と幸せの両方の波及効果を広めていく人たちでもあります。

そのため、基本的には他に特別な資格を持っていない限りはすでに病気を持っている人などに対してのサポートは、職務範囲外となります。

管理栄養士・ヘルスコーチになるには？

管理栄養士になるには、

・管理栄養士養成課程の4年生大学に入学
・４年間で「管理栄養士」に必要な知識と技能を習得
・管理栄養士国家試験を受験
・管理栄養士免許取得

というのが一般的です。

他にも栄養士免許を先にとって、そこから実務経験を数年積んで、
管理栄養士の国家試験を受けて合格したら
管理栄養士免許をとることができます。

（実務経験の年数は、栄養士免許をとる時に、何年、
栄養士過程の学校で学んだかにもよります）

どちらにしても、管理栄養士までとるには、国家試験に合格する必要があるので時間も知識もかなり必要になります。

一方で、ヘルスコーチですが、あくまで私が卒業した学校では、オンラインで学べて、6ヶ月コースと1年のコースがあります。

栄養学の勉強を過去にしたかどうかは関係なく、高校卒業と同等の資格を持っている人は誰でも学ぶことができ、その中で卒業資格として、
・選択式の簡単な4回の試験に合格すること
・コーチングサークルというグループセッションの出席回数（4回）を満たすこと
・模擬コーチングの必要数を満たすこと

などの卒業資格を満たすことで統合栄養ヘルスコーチの資格を
取得することが可能です。

ただし、私が卒業した栄養学校は、授業が全て英語なので、
ある程度の英語力は必要です。

英語力があれば特に難しいものではありません。

私が卒業してヘルスコーチの資格をとったホリスティック栄養学校の詳しい情報はこちらから詳細をご確認ください。
https://misakiharada.com/holistichealth-iin/

管理栄養士・ヘルスコーチのクライアントへのサポート方法の違い

管理栄養士は、栄養士資格を持った上で国家資格も取得し、栄養に関する豊富な知識で複雑な栄養指導や管理を行う栄養のスペシャリストです。

もちろん、一人一人の状況もアセスメントした上で、ある程度、科学的根拠やガイドラインに基づいて”指導”、”アドバイス”します。

管理栄養士の場合は、管理栄養士がリードして患者さんやクライアントに
教える、指導する、という立場です。

一方で、ヘルスコーチは、科学的根拠に基づいたものもそうですが、
各個人に基づいたアプローチでクライアントをサポートします。

個人に基づくという考え方を、ホリスティック栄養学では
生物学的個性（バイオ個性）ともいいます。

人は一人一人違うので全ての人に合う食べ方や食べ物、
生き方はないという考え方です。

管理栄養士と大きく違う部分が、ヘルスコーチは、
クライアントが、自分自身の心と体の専門家になれるように
サポートすることです。

指導する、のではなく、クライアントに主導権を握ってもらって
側で支えるガイドというような役割です。

そのため、クライアントはヘルスコーチに正解・不正解を求めるのではなく、
自分で自分自身に向き合えるようになっていきます。

そして、クライアントのバイオ個性に基いて、クライアント自身が望む
より高い健康へのゴールに向かって
クライアントが自分に合う健康増進のための
行動を自ら選べるようにすること、

つまり、クライアント自らが自主的に生活や健康の質を高めるために
長期的なライフスタイルの基盤を作り、
維持できるようにサポートしていきます。

具体的には、クライアント自身が自ら行動できるように、
クライアントが制限をかけている思い込みを外し、意識を高めていったり、
クライアントがすでに持っている強みに基づいたサポートをすることで
クライアントの潜在能力（クライアントが元々持っているもの）を最大限に
生かせるようなマインド面でのサポートもします。

もちろんこれらのサポートには、健康に関連する栄養の知識を
伝えることも含まれますが、
科学的根拠に基づいた正解・不正解のようなことだけというわけではなく、
特定のガイドラインはありません。

栄養士・管理栄養士の栄養指導は、ある程度のガイドラインに従って
指導することが一般的ですが、
ヘルスコーチは、一人一人のバイオ個性に基づいてコーチングをするため、
全てのクライアントに合うような、特定のガイドラインはありません。

その代わりに、もっと広い視野でクライアント一人一人の状況や
食事の内容や取り方だけでなく、
環境や人間関係、精神的なこと、その他仕事のことなども
ホリスティックに（総合的に）見て、
クライアントの目指す方向性や願望を大事に、
クライアント自らがその人自身の健康や幸せに向かって
行動を選べるサポートをします。

ヘルスコーチは、健康に関して多くのことを学んで知識はありますが、
ヘルスコーチの専門知識としては、
クライアントが自分自身の専門家になれるように
コーチングしていくことにあります。

そのために、ヘルスコーチ側が勝手に期待するクライアントの成果の結果を
クライアントに期待することもしません。

そして、短期的な解決策というより、長期的に全体的に生活の質を上げる、
持続可能な方法をアプローチしていきます。

一人一人の健康や幸せを作るのは、マニュアルに沿ったような
単純なものでもなく、短期的に変われたとしても
それを継続できるのには、ある程度の時間もかかるからです。

これらが主に管理栄養士・ヘルスコーチの違いです。

私のホリスティックヘルスコーチングのクライアントの変化

私がホリスティックヘルスコーチングをさせていただいたクライアント様でも、
より健康に幸せに自分の望む人生を自分で選べるようになっています。

体や心の不調の原因やその解決方法も、私に聞かなくても
自ら導き出せるようになるという大きな変化が出ています。

このように、自分に向き合って自分で選べるようになると、
心も体も本当に軽やかになり、
どんどん調子もよくなり願いも自分で叶えられるということも起こるんですね。

体の健康だけでなく、人生全体のパフォーマンスを
自分で上げていくことができます。

これから管理栄養士・ヘルスコーチを目指す方にも、
管理栄養士・ヘルスコーチからサポートを受けようと思っている方にも、
今日の内容が役に立てれば幸いです。

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