人は朝起きてから寝るまで、色んな選択をして生きています。
朝起きるか起きないか、という朝一の選択に始まり、朝ごはんは何を食べようか、それとも何も食べないか、今日はどんな服を着て行こうか、書き出したらキリがないですね。
人以外のその他の動物は本能で生きているので、人間のようにこんなにも多くの自由な選択を迫られることはないですが、人間は本能行動に加えて、ラグジュアリー(贅沢)も自由に選択することができるものなので、どうしても、多くの選択が存在してしまいます。
私は二匹の猫を飼ってますが、猫は本能で眠ったり食べたりしています。
もちろん、猫によっても性格は違いますが、どちらの猫も、本能で生活しています。
リッチな家庭の猫は、ダイヤモンドが散りばめられた高級猫用ベッドでしかしか寝ないというラグジュアリーの面ももしかしたらあるかもしれませんが、その横にアマゾンのダンボール箱を置いたら、おそらくかなりの高い確率で、リッチな家庭の猫もそのダンボール箱に入るでしょう。
箱好きという猫の本能があるからです。
あ、ちなみに好みではなく、”守られている”、と感じる本能でしょう。
猫は単独で生きる生き物なので、他の動物から身を守る意味で小さな場所や箱が好きなのです。
人間は、本能が働かなくても、生きていく上でたくさんの自由な選択を迫られます。
日常の小さな小さな選択もあれば、どの学校を選ぶか、転職するかしないか、会社を辞めるか辞めないか、結婚するかしないか、どの人と結婚するか(選べる人は。ハハハ 笑)などなど、世の中で大きな選択と思われる(実際そうですが)選択もあります。
こういったことはほとんど、本能で選択できることではないですよね。
人はこういう大きな選択を迫られた時に、たいていの人はものすごく悩みますね。
そしてそれぞれの選択ごとでそれを選んだ後のシュミレーションを色々と考えるわけです。
この選択をしたら、こうなるだろう、でもあっちの選択も悪くないな、と。
大きな選択に思われるものであればあるほど、深く悩みます。
考えれば考えるほど、どちらの選択がいいか分からなくなります。
それはそうです。
考えても、実際の結果が見えていないのですから、分かるはずがありません。
分かるはずがないことを、人は悶々と考えるのです。
分かるはずがないから、人は悶々と考えるのです。
どっちもしっくり来るでしょ。
結局、どうすればいいか分からなくなりましたね 笑。
確かに、分からなくなります。
でも選択方法は二つしかないのです。
それは、直感での選択か、「なぜ」を考えて選択するか。
お母さんが言ったから、はもう使えませんよ!
例えお母さんが言ったとしても、それをそうだね、と納得して選択するかしないかは、あなた自身の判断ですから。
お母さんと全く同じ考えだといいですけどね。
直感での選択はピンと来てこれ!と思って気が向くままにさっと決めること。
ちなみに、本能と直感は違います。
本能は生命を存続させるために発揮される能力であり、動物が生まれつき持っている性質に対し、イマジネーションなどの創造力や、人生の経験上で備わったものなどは含まれません。
直感とは、理性を動かさずに感覚的に捉えることで、ここにはイマジネーションなどの創造力が加わってきます。
直感が働いているときは、選択するのに時間はかかりません。
直感が働いても、時間がかかるのは、一度直感が働いて選択したのにも関わらず、もしかしたらあっちもいいかもしれない、と理屈で考え直してしまうときです。
この場合、だいたい人は変な下心が働いています。
直感には下心はありません。
ピンと来る直感が先に来たのであれば、おそらく直感を信じて進む方がいいかもしれません。
その時に、あーやっぱりこうしていれば良かったという考えをあとで持ち出さないことです。
せっかく直感で動いた行動に、下心が出る気持ちを悶々と考えても、結局はうまく行かないことが多いからです。
一方、同時に二つの選択があり、どちらも直感ではピンとこない、でも、選択しなければいけない状況もあるでしょう。
例えば、仕事に関して。
自分がすでにやっているプロジェクトがあり、それにパッションは持っている。
ただしその仕事は始めたばかりでうまくいくかどうかは分からないし、結果も出ていない。
そんな時に、特に興味はない仕事内容ではあるけど、大きな額のオファーで仕事を提示されたらどうするか。
その仕事をするには、今のプロジェクトを諦める必要がある。
一瞬すごくいいチャンスと見えるかもしれない。
一瞬、「おっとぉ!来たなチャンス!」と、ときめくでしょう。
だって今の状況では先が見えない状態だし、定時されたオファーは金額も大きくて、とても魅力的。
内容はあまり魅力的ではないけど、こんなの断るなんて頭おかしいかもしれない。
どうしようどうしよう。
でもなあ。
ありますねー、こんなこと。
どっちも直感でピンと来るものではないですね。
一瞬ときめいたチャンスっぽく見える気持ちも、単に気持ちが一瞬高ぶっただけで、直感とは違うもののことが多いので注意が必要です。
そこの見極めがとても大事です。
この時に、もし、あとで入って来た大きな額の仕事のオファーが、あなたの直感に、「これよこれ!これ私がまさに探してたこと!」と内容までピンと来たのであれば、迷わず選択するべきでしょう。
でも、金額以外の面で特に魅力を感じず、直感も働かない状態であれば、カネに目が眩んだだけのことであって、そこでまずしなければいけないことは、「なぜ」を考えるべきです。
もし今やっているプロジェクトの方を選択するのであれば、「なぜ」そうするのか。
もし、後から来た”魅力的な”(と見える、もしくは本当にそうかもしれない)オファーを選択するのであれば、「なぜ」そうするのか。
ピュアな気持ちで自分の心にある「なぜ」を聞いてみると、答えが見えてくるはずです。
この直感と「なぜ」を使っての選択は、日頃の小さな選択の中で訓練することができます。
食べ物の選択もそう。
体に悪いとわかっている食べ物を食べる前に、どうしてそれを食べるのか、一瞬でも考えてみましょう。
なんども自分に問いかけてみることで、食べ物の選択も変わってくるかもしれません。
それを習慣化することで、今度は体調が変わってくるでしょう。
そうしたら、健康も、心の余裕も得られるでしょう。
直感が働いたものにはそれに従ってできるだけ早く行動することは、時間短縮にもなります。
直感が働かない選択に関しては、自分の中にある「なぜ」を考えることです。
その時に、他の人と比べる必要はありません。
自分の価値の中で、なぜ自分はそれを選ぶのかを考え、選択することです。
そうすると、どちらの選択が自分にとっていいか多少の予想ができるはずです。
しかし、どちらも選択の段階ではあくまで予想なので、それを実行してみないと意味がないことは、ここで説明しなくても伝わっているかと思います。
実行し始めたら、それに向かってただ進むだけ。
もう後を振り向かない。
いっぺんに全部はできなくても、少しずつやれることをやっていけばいいのだと思います。
やれるだけやってみて、でもそこでもアンリミテッドでまた別の選択を次々と迫られるでしょう。
その度に、同じように直感と「なぜ」を考え、また進んでいけばいいんだと思います。
さて、私の目の前にある選択は、この後今いるカフェを出てどこに向かうか。
お腹が空いたので家に帰ってランチを食べます。
あれ、意外と(?)完全に本能による動物的な選択でした。
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