ニューヨークの学校で和食育プロジェクト(第5回目)テーマ:給食

4月13日金曜日、ニューヨークのクイーンズ区にあるLittle Friends School ElmhurstというデイケアのアフタースクールプログラムでWa-shokuikuプロジェクトのインストラクターとして、子供たちに食育を提供させていただきました。

Wa-shokuikuプロジェクトとは、NPO団体のTable for Two が始めた取り組みで、日本の文化や和食をアメリカの子供たちに伝えていくという、とてもユニークな食育プロジェクトです。

この学校でのプロジェクトは全部で7回。この日は5回目のセッション。

Table for Twoでは、飢餓や栄養失調で苦しむ発展途上国の子供達への給食の提供と、肥満などの生活習慣病が多い先進国の人たちへ健康的な食事を提供する活動を行なっています。

私のサービスの売り上げの一部もTable for Twoへ寄付させていただいており、寄付金は発展途上国の子供達の給食費にあてられています。

私は去年、マンハッタンのCommunity Health Academy of the Heightsという学校でも、このWa-shokuikuプロジェクトのお手伝いをさせていただきました。

過去のプロジェクトの様子はこちらから。

2017年5月31日  マンハッタンのCommunity Health Academy of the Heights

2017年6月7日 マンハッタンのCommunity Health Academy of the Heights

2018年1月19日  クイーンズのLittle Friends School Elmhurst

2018年2月2日  クイーンズのLittle Friends School Elmhurst

2018年3月2日  クイーンズのLittle Friends School Elmhurst

2018年3月16日 クイーンズのLittle Friends School Elmhurst

第5回目のテーマは給食。

日本の学校給食の様子の動画を見せると、先生も子供たちもとても驚いていました。

アメリカでは日本のように子供達が配膳することはなく、ランチレディーたち(いわゆる、給食のおばちゃんたち)が配膳も片付けも準備も全部します。また、メニューは一応アメリカも栄養士さんが考えているようですが、質は学校にもよりますし、日本ほどは充実していません。日本の充実した美味しそうな給食をアメリカの子供達はとても羨ましがっていました。

アメリカでは給食の後の歯磨きもないですし、掃除の時間もありません。学校にはJanitorという、掃除をする方が勤務しており、その方が学校の掃除をします。

私も子供達と一緒に日本の給食の動画を見て、改めて日本の給食システムや内容の素晴らしさに感謝の気持ちでいっぱいになりました。アメリカでは給食も自分のチョイスがあるけど、日本ではみんなメニューが一緒。そのことも、好き嫌いを防ぐことに繋がっていたのではと思っています。

この日、子供達と一緒に作ったメニューは、肉じゃが、コーンライス、キャベツとみかんのサラダ。日本の給食と同じように、配膳も子供達にしてもらいました。

肉じゃがとコーンライスは結構多めに作りましたが、大人気で完食!キャベツとみかんのサラダも残食は少しでした。

このレッスンの中では毎回、子供達に日本の言葉や文化も少しずつ教えています。

「こんにちは」、「いただきます」、「ごちそうさま」はもちろんのこと、感謝の気持ちや勿体無い精神、腹八分なども教えています。

文化が違っても、日本の良い文化を伝えていくこと、そこに感動や喜びを与えられること、とても嬉しく思っています。

ニューヨーク、特にこの和食育プロジェクトをしている学校、Little Friends Schoolがあるクイーンズは、とても多人種の人が住んでいるエリアです。なんとクイーンズでは138の言語が話されているそうです。

こんな多言語、多人種の場所で、日本の文化や食育を誇りを持って伝えていけることは本当に光栄なことです。

第5回目は、4月27日の予定です。テーマは「人気の日本食」について。

またアップします!