嫌な人こそ成長のヒント。自分がダメになる理由は人のせいではない

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全ての物事は、自分の都合良く判断しがち


これを読んでいる皆様は、

「この人は自分のことをダメにする」

と思っている人はいますか?



例えば、
・態度が悪い人
・自分のことを認めてくれない人
・自分と意見が違う人


などなど・・・。


まあ確かに、
こういう人が目の前にいると、
ほとんどの人は、
その人が悪い、と思ってしまいますよね。


そしてそういう人と一緒にいると、
自分がダメになる、と思うこともある。


でもそう思うことは、
大きな落とし穴なんです。

 

結論から言うと14実は、そういう、自分のことをダメにする、と思うような相手こそが実は自分の成長を助けるヒントになる人になるんです。



多くの人は、
「良いこと」「悪いこと」
をジャッジしてます。
 

そもそも、良い、悪いと
シンプルに判断できることなんて、
世の中にはないのに、です。


でも良い、悪い、という言葉があり、
考え方があり、思い込みがある以上は、

=============
自分の都合の良いように
=============

物事を見て、「良い」「悪い」
を判断してしまうのです。

「自責」の人は自分としっかり向き合える


そういう人は、
自分がダメになる理由も、
他の人や環境のせいに
してしまいます。


つまり、「他責」です。


態度が悪い人や
自分のことを認めてくれない人に対して、
「自分はできているのに」と思い、
できていない自分がいても
その盲点に気づかず(気づこうともせず)、
その人が悪いと思う。
 

相手と意見が合わなかったら
相手の方が間違ってると
すぐにジャッジしてしまう。




だけど、
自分の軸ができてる人、
自分と向き合えてる人は、
物事を「自責」にとらえます。


例えば、
態度が悪い人に対しては、
自分のコミュニケーション能力を
もっとあげるといいかもなと気づいたり、


自分のことを認めてくれない人がいたら、
言われたことだけをするのではなく、
自分からさらに相手に喜ばれることをしよう、
という努力をしたり、


自分と意見が違う人がいたら、
相手の意見と自分の意見を
合わせたら良いものになるかも、
と考えてみたり。


上に書いたことはほんの一例ですが、
少なくとも、
自責に考えられる人は、
相手を一方的に責めることはありません。


もし、一方的に責めている、
と感じるような人がいても、
それも、
「自分のことを考えて責めてくれているんだな」
と思えるかどうかでさらに
自分自身としっかり向き合うことができます。

相手の立場も考え、自分から変わることが鍵

私は今の仕事を始める前に、
12年間、レストラン業界で
仕事をしていました。


最後の5年間は
オフィスでのマネジメント業務だったので
現場に立つことはありませんでしたが、
最初の7年間はずっと現場仕事。


レストランの現場の仕事を経験している人は
すごく分かると思いますが、
たまには、マナーが悪かったり、
態度が悪かったりと、
対応に難しいお客様もいます。


でもそこで、
自分がしっかりとしていれば、
すごく良い対応をすることができるし、
そこでお客様からの評価だけでなく、
お店の評価も大きく上がることになります。


私が昔、マンハッタンにあった
おむすびカフェで
アシスタントマネジャーとして
働きはじめてすぐの頃、


たまに来られるメキシコ人のお客様で、
毎回全てのおむすびに
レモンをつけてくれという
お客様がいました。


最初のうちはサービスでつけてましたが、
そのおむすびカフェのメニューの中では
レモンを使ったメニューは少なかったので、
その方の対応に毎回対応してたら、
もちろんレモン代別料金でいただいたとしても
お店はレモンが無くなります(笑)。


そこで、次第にそのお客様が来たら、
またレモン言われるかー、
レモンなくなるな、
とみんな「レモン反応」
してたんです。


他のお客様はレモンなんて注文しないし、
しかもおむすびにレモンつけるなんて、
邪道、というのが日本人の考え方ですもんね。


そろそろレモンは断ろうかー、
そう思っていたところに、
ある日私はそのお客様が同じように
レモンを注文してきたときに、

「レモン本当に好きなんですねー。
 私もタコスにレモン、大好きですよ。
 おむすびにレモン、考えつきませんでした!
 いいアイデアですね」
(もちろん英語で)

と伝えたんです。


伝えながら気づいたんですが、
メキシコ人がよく食べるタコスにレモン、
という感覚で、
日本人がよく食べるおむすびに、
この方はレモンという感覚なんだなぁ。
と少しほのぼのと感じたんです。


そしたらそのお客様、すっごく喜んで、
「そうなんだよ!僕はレモン大好き!」
と言ったんですね。


でもそれから、そのお客様、
どうしたと思いますか?


その日以降、
来る時はなんと、
レモン持参で来たんです^^


そしてニッコニコしながら、
「今日はレモン持ってきたよ〜^^」と。


しかもお店で頼んだ時よりも
たくさんの量^^



きっとその方、
頼む時も頼みにくかったんでしょうねー。


そして私たちも、
レモン反応してたから、
レモンがなくなるという思いで、
ちょっとしかそのお客様に
レモンをお渡しできなかった。
追加料金でも、です。


その方は、自分でレモンを持参し、
思う存分のレモンをたっぷりと
おむすびにかけて食べられる、
本当に嬉しそうな顔で
美味しそうに食べてたんです^^


お客様もお店も、
暖かい雰囲気に包まれました。


もちろんその方は、
私がそのおむすびカフェを
退職するまで、
ちょくちょく来てくださっていました。


毎回レモンを持参で。
 

あの時、またレモンのお客様かぁ、
特別対応めんどくさいなぁ、
こんなお客様に構ってたら
自分が大変になるな、
なんて思ってたら、
もしかしたらそのお客様は
お店には戻ってこなかったかもしれません。


でも、お客様の状況や背景を
ちょっとでも考慮して
声をかけることができたので、
良い常連さんを得られることができました。


もちろん実際は、
あまりに困る人は、
また別の対応を取ることもありましたが(笑)。

自分から変われば、相手も変わる。嫌な人こそあなたの成長のヒント。

結局は、
自分がダメになる理由というのは、
人のせいではなく、
自分から変わる、
ということなんです。

自分がダメになる理由は人のせいではありません。

むしろ逆で、人のせいにしているうちは自分がダメになると思ってもいいでしょう。


そして実は、
「この人は自分のことをダメにするな」
と今あなたが思っている嫌な人こそ、
実はあなたを大きく成長させる
ヒントになる人であったりするんですよ。