傷だらけでも向き合った結果。人間不信の猫がたった一年で心を開くまで

こんにちは!原田美咲です。

去年の今日、2016年9月25日は、私が飼っている2匹目の猫がうちに来た日です。

 

私の娘がテイラーと名付けたその猫は、近所のアパートの庭に捨てられてしまっていた猫たちのうちの1匹。

そのアパートに住んでいる知人から、誰か引き取ってくれる人はいないかという話を聞いたのが、去年の8月。

 

すでに当時、1匹の猫を飼っていた私。

でも、直感で、引き取りたいと強い気持ちを感じました。

その日のうちにアパートの管理者に問い合わせました。

 

実際には10匹以上の猫が捨てられていたそうです。

アパートの管理人もちゃんと猫を大切にしてくれる人に渡したいという思いもあったようで、会う前に電話でインタビューを受けました。

 

私の家にはすでに猫がいることも心配され、病気を持っているかもしれないし、今私が飼っている猫とうまくいくかわからないけど、それでも大丈夫?と言われました。

 

不安がゼロだったわけではありません。

 

ただその時、猫を救いたいという強い気持ちがあり、その意志を伝えました。

そしてその後、アパートに猫を見に行きました。

 

虐待をされていたのか、どの猫も人間には近づこうとせず。

餌も、人間の様子を伺いながら恐る恐る食べにくる、という様子でした。

体も痩せて汚れ、健康的には見えませんでした。

 

あとで聞いた話ですが、実際にそのうちの何匹かは重い病気にかかっており、

安楽死をさせざるを得なかったそうです。

 

最後に引き取られたのがテイラー。

アパートの人たちがとても協力的で、私が引き取る前に避妊手術を済ませてくれ、抜糸が終わるまで預かってくれました。

 

テイラーは、家に連れて帰る移動中もずっと震えており、家についてもケージから出てこようとせず、ほぼ無気力の状態でした。

 

2016年9月25日、テイラーが初めてうちにきた日。人間不信で無気力で、このケージからなかなか出ようとしませんでした。

 

でも、私が手を出して触れようとするとすごい勢いで私を威嚇し、鋭い爪で素早く引っ掻きます。

大変なことになってしまったな、と内心思ってしまいました。

 

 

 

しかも、当時、テイラーは目に感染症を持っていました。

予防接種や検査なども全ては終わってなく、はじめのうちは別の猫とも部屋を別々にしなければならず、ベッドルームにテイラーを入れて、ドアを閉めておく必要がありました。

 

獣医さんのところにも何度連れて行ったことか。

 

感染症にかかっていた目に目薬をさすたびに噛みついたり引っ掻いたり。

私の手は傷だらけになりました。

でも、小さいころから猫と一緒のことが多かった私は、猫に噛まれる、引っ掻かれるのには慣れっこ。

ただ、友人から、傷がひどいね、自分で傷つけているみたいにみえるよと言われた時にはこれはまずいと思い、手を傷つけないよう、獣医が使っているような分厚いグローブを購入。

 

その後はグローブをはめて目薬を挿していましたが、その後に寄生虫も見つかり、薬も飲ませなければならず。

薬を餌に混ぜる、という方法も試しましたが、そうすると餌を全く食べず。。。

分厚いグローブだとなかなかを飲ませるのが大変だったりするので、引っ掻かれる、噛まれるのを覚悟でグローブを外し、格闘。

 

また傷だらけになりました。

 

自らタンスを開け、引き出しの中に隠れることもしょっ中でした。

目薬をさされるのが嫌だったのか、タンスの引き出しを自分で開けて中に隠れ、

私が開けると別のタンスの引き出しに隠れ、それの繰り返し。

テイラーと私で知恵試し、みたいなこともありました。

 

そしてさらに耳ダニも発見され、その治療にも3ヶ月ほどかかりました。

薬をつけるため、またまた私の手は傷だらけに(笑)。

 

 

 

でも、傷だらけになりながらも何度もテイラーと向き合っているうちに、

あれだけ凶暴だったテイラーは、少しずつ落ち着き始めました。

 

私がいつもご飯をあげていること、

そして、薬を飲んだり目薬を挿したりしているうちに、

体調も良くなっていったのが分かったのでしょうか。

 

なんと、私にもほんの少しずつですが、心を開くようになっていったんです。

 

感染症や耳ダニもなくなり、ベッドルームを解放して二匹が一緒に交流できるようになったのは、引き取って3ヶ月以上経ってから。

 

自由に動き回れるようになったテイラーは、夜、

私がパソコンの前で仕事をしていると近づいてきて、

私の足の匂いを嗅ぎ始めました(いきなりそこからかい!と思いましたけど(笑))。

 

朝、私が起きてバスルームに入ると、バスルームの扉を自分で開けてまで、

私を覗きに来るようになりました(ちょっと行き過ぎ!と思いましたけど(笑))。

 

キッチンに行くと、餌をもらえると思って、じっと私を見つめるようになりました(この辺は猫らしい)。

 

そして、そのうち、触っても威嚇しなくなりました。

 

10ヶ月以上経ってから、なんと、ベッドに上がって一緒に寝るようにもなりました。

まだまだ顔のほうまでは来てくれませんが、私の足の上で寝たりはします。

 

こんなに近づいても威嚇しなくなりました。

 

そしてやっと最近、抱っこさせてくれるようになりました!!!

 

 

もう、ここまで来ると、涙が出ますね。

 

 

少しずつ、狭いアパート内ではありますが、世界が広がっていったのでしょうね。

 

私の家にもともと住んでいるもう1匹の猫のマドンナとは遊びたがり、ついて回ってます。

 

マドンナは最初はいきなり来た若い女の子に嫉妬していたのか、テイラーに対してずっと威嚇したり、パンチしたり。

 

 

でも最近は、マドンナも威嚇することは少なくなり、一緒にソファで寝たり、遊んだりしています。

仲良くなった二匹は、窓辺で一緒にバードウォッチングをすることもしばしば。

 

夜中に二匹で大運動会が繰り広げられるのは少し迷惑な時もあるけど、それだけ元気な証拠。

最近は私も安心してぐーぐー寝ることができます。

 

テイラーはマドンナに対して威嚇したことは一度もなく、やっぱり先輩後輩は分かっているのでしょうね。

 

 

一度心に傷を負った猫は一生このままなのかなとはじめ思っていたのですが、

ずっと向き合って行くうちに、

ここまで成長し、私に少しずつ心を開いてくれるようになったこと、

私は本当に嬉しく思います。

 

言葉を発しない猫。

会話をすることはできないけど、

一生懸命愛情を態度で示せば、

分かってもらえることもあるんだなと

つくづく思いました。

 

もちろん猫なので、近づきすぎると嫌われます(笑)。

たまには放っておく必要もあるし、それは人間もそうかもしれませんね。

 

適度な距離感も大事、

でも、ちゃんと向き合うことも大事、

そう思います。

 

にしても、一年なんてあっという間。

この間に、少しずつだけど、こんなに心が成長し、

お互いのことが分かるようになったこと、

驚きです。

 

言葉を発しない猫でも、

もしかしたら言葉を発しない猫だからこそ、

なのかもしれないし、どっちもかもしれないけど、

もしかしたら人間はもっと、きちんと向き合えば、

相手のことが少しずつ分かって来るようになるんじゃないかな、

なんて思います。

 

人間も、たまには放っておいた方がいい時もあるし、

ちゃんと向き合った方がいい時もあるし、

相手の気持ちを理解するのって難しいことではあるけど、

きちんと相手を思いやっていればきっと何か

通じるものはあるんじゃないかなと思います。

 

そして、これは不思議なことなんですが、

テイラーが私に心を開いていくにつれ、

私の生活にも、ラッキーなことがどんどん起こるように

なりました。

 

私もこんな生き方がしたい!と思えるような人たちとの出会いや、

私自身、少しずつ色んなことにチャレンジできるようになったこと。

 

まだまだ小さなことなので、大げさに聞こえるかもしれないですが、

なんとなく、テイラーが勇気を私にも与えてくれたんじゃないかなと

思います。

 

招き猫、かもしれないですね。

 

たまに、周りの人にとって良かれと思ってしたことや言ったことが

実はその人にとって迷惑だったということもあり、

大失敗、ということもあるけれど、

これからも、猫にも人間にも、しっかり向き合っていこうと思います。

 

 

いつもみなさんの健康と幸せを応援しています。

 

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